第29回 日本気胸・嚢胞性肺疾患学会総会
令和7年9月5日(金)・6日(土)
この度、第29回日本気胸・嚢胞性疾患学会の会長を拝命いたしました、鎌ケ谷総合病院の大渕俊朗です。福岡大学呼吸器乳腺内分泌小児外科教室ならびに徳洲会グループのご支援の下、この歴史ある学会を開催させて頂くことを大変光栄に存じます。私を会長にご推挙頂きました諸兄姉、並びに会員の皆様に心より厚く御礼申し上げます。
さて昨今は新しいエビデンスによって従来の常識がアップデートされたり、新常識に取って代わられたりする「常識の興亡」をつとに目にする様になりました。また新技術や新素材が次々と登場し、医学への応用を期待させるニュースもあふれ、時代のドラスティックな変化を大いに実感する今日この頃です。
しかしそれらの新知見が登場する陰には、過去に誰かの地道な研究があったことは論を俟ちません。今回の学術集会テーマは「新たなClinical Questionへの挑戦」と致しました。日常診療のふとした疑問に解答を求めるたゆまぬ姿勢・・・これが新発見につながったり、挫折に終わったりと結果は様々ですが、今の進化は、先人達の不断の努力や呻吟の上にあることを改めて胸に刻みたいところです。
今回は、世界の肺癌治療を変えたと言っても過言ではない「野口の分類」を発表された野口雅之先生、更には実用化すればノーベル賞級の研究ともいわれる人工血液の権威である酒井宏水先生をお招きして、これら第一人者のClinical Questionへの挑戦をご講演戴く予定です。同時に会員の皆様のClinical Questionへの挑戦も、会員一同で拝聴できる機会になればと願っております。どうぞ奮ってご参加下さい。
将来の第一人者たる才気あふれた皆様と福岡の地でお目にかかれる日を楽しみにしております。近年福岡はつとに発展し、以前見た福岡とはまた違う姿に変身しております。よく学び、よく遊んで、皆様との楽しい交流の場となりますよう祈念しております。
どうぞ皆様、宜しくお願い申し上げます。
第29回日本気胸・嚢胞性肺疾患学会総会 会長
大渕 俊朗
鎌ケ谷総合病院 呼吸器外科